出場機会を求めてレアル・マドリードからイタリアセリエAのユヴェントスへと1800万ユーロといわれる移籍金で完全移籍したアルバロ・モラタ。
ここまで公式戦32試合に出場し、10ゴール5アシストを決め、チームに欠かせない選手へと順調に成長していっている。
出場機会さえあれば結果を出すことを自ら証明して見せた形だが、その結果を見たレアル・マドリードは、アルバロ・モラタの買戻しを検討しているようだ。
というのも、この移籍には契約外条項が盛り込まれており、レアル側が望んだ場合、一年目終了時の買戻しには3000万ユーロ、2年目終了時には3500万ユーロで買戻しが可能になる模様だ。
こういった契約は以前にもレアルは行っている。ユースから上がったばかりの右サイドバック、ダニエル・カルバハルをドイツ、ブンデスリーガのレーバークーゼンに600万ユーロで移籍させているが、その際にも同様の移籍外条項を盛り込み、一年目終了の夏に600万ユーロで買戻しを行っている。
だが、現状を見るに、モラタの買戻しは現実的ではないように思える。トップにはベンゼマという絶対的なストライカーに加え、クリスティアーノ・ロナウドにギャレス・ベイル、ハメス・ロドリゲスというアタッカーを擁している。
その後ろにはヘセ・ロドリゲスというユース上がりの才能も居る以上、バックアップも万全の状態だ。
また、3000万ユーロを彼に払うのであれば、ペレス会長はよりユニフォームを売れる選手を獲りに動くと思われる。
しかし、彼がもし復帰するのであれば、それは朗報である。
レアルに力強さが加われば、シメオネの加入で強さを増したアトレティコに対するカウンターになりうるだろう。
果たして、レアル側は声をかけるのか否か。楽しみな状況である。