各試合を振り返ると、韓国VSウズベキスタンは両国共にミスのオンパレード。体調不良者や負傷者が続出する韓国は連携が定まらずに軽率なミスもありながら延長戦に入ってドイツの強豪・レヴァーク―ゼン所属のエースFWソン・フンミンが2発決めて勝利しましたが、けしてレベルの高い試合ではなかったと言えます。2ゴールしたソン・フンミンも体調不良で先発出場も危ぶまれていた状況でしたが、延長戦で真価を発揮。しかし、それまでに決めきる機会はあったと言えます。ウズベキスタンにも決定機があったのに決めきれない。その中で体調不良のエースが延長戦で決めたこと、今大会4試合連続完封無失点という筋書きとしては申し分ないのですが、ウズベキスタンの情けない戦いぶりもあって試合としては拍子抜け。ソン・フンミンも2点目を決めたシュートで脚を攣る状態でしたが、今後はどうなるのか?
そんな中、中国VS豪州では豪州の順調な仕上がり具合が観てとれました。当コラムでは今大会は豪州にスポットライトを当てて来ました。この準々決勝でも実力差があったとはいえ、中国相手に押し込み、地元サポーターを楽しませる攻撃的なサッカーを披露していました。グループリーグでの8得点を全て違う選手が奪っていた事からも証明されるように、“どこからでも得点のとれるサッカー”を展開していたのですが、この準々決勝で遂にエースFWティム・ケーヒルが2得点。しかも、オーバーヘッドでの1点目、代名詞の高いジャンプ力から繰り出す強烈なヘッドによる2点目という美技による2発で千両役者ぶりを発揮したのはお見事。そのケーヒルをグループリーグでの試合出場時間を半分にして温存したり、中国戦でベテランMFマーク・ブレシア―ノを初先発起用するなど、アンジ・ポステコグル監督の采配、マネージメントも功を奏して来たと言えます。彼等2人のベテラン選手を残した上での大胆な世代交代、パワープレーからパスサッカーへのスタイル変更を行った大改革も含めて、監督の手腕や協会の判断は評価されるべきでしょう。開催国のアドバンテージも大きく、彼等が優勝候補筆頭で間違いないです。