プレミアリーグは現在20クラブで構成されているリーグであるが、毎年最下位から3クラブの入れ替えが行われる。2013−14シーズンを既に終え、次シーズンからイングランド2部リーグに相当する、フットボールリーグ・チャンピオンシップに降格が決定しているのはノリッジ、フラム、カーディフである。チャンピオンシップからは、リーグ成績1位と2位そして、3〜6位のクラブの中からプレーオフで勝ち抜いた1クラブの計3クラブがプレミアに昇格してくる。それがバーンリー、レスター、QPRの3クラブだ。
この中でもQPRはわずか一年でのプレミア復帰を成し遂げたクラブである。今夏のマーケットでは弱点であった、CB陣にベテラン、リオ・ファーディナンドをマンチェスター・ユナイテッドから獲得。その活躍が期待される。
昇格組はプレミアでのプレーを夢にみてきた選手ばかりであり、昇格してきた勢い、士気の高さがある。彼らにはプレミアリーグの残留が目標であることはもちろん、長年プレミアに居座る強豪クラブをなんとか蹴落とそうとやっきになっているだろうし、実際に強豪が喰われるといったことも起きている。いつだってタイトルを狙う強豪クラブにとっては、格下である昇格組に負けるにはいかない。開幕戦では、昨季3位チェルシー、昇格組レスターとの対戦カードが組まれている。
第二期モウリーニョ政権の2年目となるチェルシー。今季こそはタイトルをとサポーターたちは祈る。そんなクラブには格下との試合は落とせるわけはなく、勝ち点3を得ることが必要不可欠である。
強豪が鮮やかに勝利を決める試合は、見ていて「まぁそりゃあ勝つよなぁ」と両者の力関係を知っている者にはしごく当たり前のことである。しかしそれが逆であれば「あのチームがまさか・・・」といった意外性をもたらす。これがまた面白いのである。
いつだってフットボールは何が起きるかわからない。シーズン毎に違ったドラマを見せてくれる。リーグ戦を観ることの醍醐味はそこにある。