イングランドプレミアリーグ、チェルシーのGKペトル・チェフのアーセナルへの今冬移籍がとりざされている。
すでにクラブ間合意に至ったとも地元メディアは報道している。
チェフは、フランスのリーグ1レンヌからチェルシーに2004年に加入。リーグ優勝に貢献チェルシーの中心選手として活躍を果たす。当時のレギュラー、GKクディチーニからレギュラーの座を奪った。それ以降絶対的な守護神として君臨した。
2006年に頭蓋骨陥没、30針を縫う重傷を負ったが、驚異的な回復力で、わずか3カ月後に復帰した。プロテクト用のヘッドギアは一つのトレードマークになっている。
左利きで、192cmの恵まれた体格で、細かい動き、適正なポジショニングが光る。代
表キャップ数は100を超え、チェコ最優秀選手賞、UEFA最優秀賞を獲得したこともある。名実ともに世界最高峰のGKに上り詰めた。
しかし、今年の状況は違った。
スペイン・リーガエスパニョーラのアトレティコマドリーからレンタル復帰した、ベルギー代表GKクルトワにレギュラーの座を奪われ、現在までの出場試合数は僅かに「1」。厳しい現状に立たされている。
今夏、リーガエスパニョーラのレアルマドリードなど強豪クラブがオファーを出すも、残留を宣言していたチェフ。ここにきてアーセナル移籍が急浮上したのだ。
アーセナルには、ヴォイチェフ・シュチェスニーというポーランド代表GKが君臨する。
出場機会を求めて同じロンドンに本拠地を置くアーセナルへの移籍を決意するのか。それとも他のクラブへ移籍をするのか。
この冬、移籍が注目される選手の一人になるだろう。