ミランが少しずつ、かつての栄光を取り戻しつつあるようだ。
開幕戦、ラツィオを3-1で下したチームは第二戦をパルマの地で迎えた。試合こそ4-5の殴り合いとなってはいるものの、地力の高さで逃げ切った形となった。
まだまだ改善の余地は多いものの、かつての黄金期を知るピッポ・インザーギが率いる新生ミランから『強いミラン』の香りがしてきた。
同時に、ようやく本田がチームに自らの力を組み込むことが出来るようになったのも大きい。昨シーズンはシーズン途中からの加入に加えて怪我明け、しかも監督交代で経験がない新監督という状況で良いところを見せることが出来ずに終わったものの、今シーズンはきっちりと仕上がった体で望めたせいだろうか、体も動きもシャープになっているように思える。
特にパルマ戦で見せたヘッドはパーフェクトなタイミングだった。練習で何度もやってきた形を試合でもみせたような鮮やかなゴールだった。
先制点のアシストに関しても、得点を取る嗅覚に長けていたものを見せ付けられた形だった。右サイドに流れて中央に折り返したグラウンダーがちょうどゴール前の空隙にうまいこと渡ったというのもあるにせよ、それを見つけた本田の能力も相当である。
試合こそ退場者が出たために後半途中でピッチを後にしたものの、先週に代表に試合にフル出場後、強行軍でのミランへ戻ってきたことを考えれば充分以上の活躍だったといえるだろう。これで怪我人が戻ってきたとき、ミランがどのような化学反応を起こすのか、今から楽しみでならない。
週の楽しみが一つ増えた感じで嬉しい反面、イタリアも追うとなると週末のタイムスケジュールがとんでもないことになりそうで戦々恐々としている(笑)