Foot ball Drunker 〔154〕visiting『Olympic Stadium』ヘルシンキ / フィンランド


◆◆◆◆

伊東純也:Junya Ito【1993年3月9日生】、吉田麻也:Maya Yoshida【1988年8月24日】とプレーしたウロネンがドイツを離れ次に向かったのは米南東部ノースカロライナ州シャーロット。MLS9節 4月22日のミネソタユナイテッドと対戦。ウロネンは本職の左バック、一方ロビン·ロド:Robin Lod【1993年4月17日生】が右ウイングに開いたからフィンランド代表によるマッチアップが実現。1G2Aで文句無しこの日のMVPロドに軍配。ちなみにプッキは途中出場だった。


◆◆◆◆

スロベニア戦に話を戻すと残り10分で中盤守備の要グレン·カマラ:Glen Kamara【1995年10月28日生】をピッチに送り出し逃げ切りに成功。英二部リーズ・ユナイテッドからスタッド·レンヌへの移籍が今月16日発表された。リーグ·アン····というより欧州五大リーグ初挑戦となる。

ヴェイッカウスリーガは先週末20日に16節を消化。三位HJKヘルシンキと四位FCハカの上位対決。試合は首都のホ-ムチ-ムが2-0の勝利。7番サンテリ·ホスティカ:Santeri Hostikka【1997年9月30日生】は2018年12月から2021年までポゴニ·シュチェチンでプレーした際は泉澤仁:Jin Izumisawa【1991年12月17日生】とポジションを争ったレフトウィンガー。26歳になった現在は一列下がったポジションを任されている。


◆◆◆◆

サッカー版メジャーリーグへとコンスタントに選手を供給するフィンランド。19世紀末から20世紀初頭にかけて、多くのスウェーデン人とフィンランド人がこの州に移り住んでいるのは第九話でもふれている。

日本と同じくフィンランドもアメリカも春秋制でリーグを開催している。しかしヴェイッカウスリーガからMLSへの移籍は見当たらないから米国で多くのフィンランド人がプレ-する理由には該当しない。
あえてこじつけるならば英語力か。ヘルシンキの標識や案内表示ではフィンランド語とスウェーデン語だけでなく、英語表記が兎に角目に飛び込んできた。最近の欧州圏の大都市ならば若者が英語を話せて当たり前。しかしご高齢者に声をかければ無視されるのだがこの国では、流暢な英語でみなさん応じてくれる。
勉強嫌いだった息子が、自ら進んで英会話を学んでいると聞けば、目を細めてしまう親馬鹿ではあるが、その理由が「現地のファンとコミュニケ-ション」となると、生意気に思えムカつくからやはり心の狭い愚父である。[第154話了]


◆◆◆◆◆