61〗Nya Ullevi / ヨーテボリ

開幕戦は途中出場ながら第二節アウェーでのNECナイメヘン戦で初スタメン。二得点でいきなりマン·オブ·ザ·マッチを受賞したこの試合はアヤックスが六得点とえげつない猛攻。前半で四得点を奪い後半はペースを少々落とす国内リーグではこのチームによくあるパターンの試合展開。但しこの試合でレベルの違いを見せたのがデンマーク代表·クリスティアン·エリクセン:Christian Eriksen【1992年2月14日生】。ゴールーキーパーからのロングボール、トップの選手はシーム·デ·ヨング:Siem de Jong【1989年1月28日生】だったと思うが相手に潰されると二列目から疾走し、相手でフェンダーと体を入れ替えキーパーも交わして無人のゴールに流し込んだ。六点目のサナのゴールもデ·ヨングが一旦戻すとエリクセンがアウトサイドで簡単に浮き球のパス。右サイドから中央に駆け抜けたサナに対して溜を作ったデヨングから優しいラストパスが。エリクセンとデ·ヨングは共に1G1Aを記録している。
◇◇◇◇◇


◆◆◆◆◆

エリクセンは翌年ロンドンへと旅立ちスパーズでも躍動。三年連続でデンマーク最優秀選手賞を受賞するのだが、問題はデンマーク代表。14年WCブラジル大会予選はグループ二位の中で最下位だったからプレーオフに進むことなく敗退。再起を図った’16年開催のユーロ予選も第二戦(14年10月ティラナでのアルバニア戦も大苦戦し一転のリ-ドを許す展開。
◇◇◇◇◇

デンマ-ク代表に光明 アルスヴェンスカン得点王は双子のパパ

◇◇◇◇◇

十番エリクセンも不発、時計の針が残り十分を指しデンマーク·サポーターも諦めムードのこの試合で値千金の同点ゴールを決めたのがラッセ·ヴィベ:Lasse Vibe【1987年2月22日生】。前月初招集されていたこのストライカー。まったくノーマークだったが前年までデンマーク国内からヨーテボリに移籍していた。このシーズンは三十六試合出場で二十九得点で得点王を獲得。チームも二位でフィニッシュ。欧州へと導いた実績を買われ英チャンピオンシップのブランとフォードへと移籍した。現役時代から財務·会計の修士号や資格を取得していた頭脳明晰の知性派。引退後はフットボールとは距離を置き、ビジネスの世界で活躍していると思われる。双子の坊や達も健やかに成長されていることだろう。
◇◇◇◇◇


◆◆◆◆◆

2008年に撮影したのアムステルダム·スキポール空港のクリスマスツリー。この頃は幼い息子にパンダのマークでお馴染み WWF の縫い包みを持ち帰っていた。絶滅危惧される動物は兎も角トリケラトプスも製品化されていたので購入したのを覚えている。当時日本代表監督の岡田武史:Takeshi Okada【1956年8月25日生】氏やかつて旧ユーゴスラビア代表を率いた前任者もJリーグも暦を欧州と同じ秋春制にするべきと提言したのだが導入に至らず。
◇◇◇◇◇

欧州とあわせるなら 秋春ではなく夏春

◇◇◇◇◇

写真の寒さに強いホッキョクグマも秋春制に賛成していた気がする。今更ではあるが欧州を秋春制と表現するのはジャイアントパンダを大熊猫と書くのと同じくらい変である。パンダは今でこそ笹が主食でも祖先が熊。猫とは関係ないし欧州は秋春ではなく夏春である。
◇◇◇◇◇