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コレが観たかった!なでしこ快勝劇!【キリンチャレンジカップ2017・コスタリカ戦】

 欧州勢とは一味違ったコスタリカの選手達は足腰が頑丈で球際にも強かった。前半はそこに苦労してパスが相手に引っかかったが、試合を進めながらパスの距離やサポートの位置も修正。体格で上回る相手を翻弄するパスワークも披露できた。

 「パスサッカーやポゼッションサッカーは前に進めないと意味がない」かもしれないが、それは攻撃面のみ。チーム全体をコンパクトにしながら守備をしたい日本には、相手にボールを持たせない事含めて、パスを回しながら適切な距離感をとってコンパクトな守備を体現する。そのベースは出来ていた試合だった。

 また、地元・熊本出身のFW上野は2点目をアシスト、2部の愛媛でその上野とコンビを組むFW大矢歩もダイナミックな突破やゴール前での迫力を見せ、DFでは市瀬も冷静な対応で完封に貢献。そして、何よりも隅田が中盤で猛アピールを見せるなど、この試合で代表デビューを飾った上記4人を含む新戦力の若手が大きな頭角を顕した試合だった。

 「コレが観たかったんでしょ?」と言われているような試合。そして、3点目を奪った直後にMF阪口夢穂が意表を突きながらも強烈なミドルシュートを放って見せた必死の表情は、我々が本当に「観たかった」モノだった。

 「我々自身」であり、「我々の代表」である、なでしこジャパンは、止まっていた時間を取り戻した!