日本を代表する選手、香川真司。Jリーグのセレッソからさらなるステップアップを望んだ彼はブンデスリーガのドルトムントで花開き、現在ではマンチェスター・ユナイテッドでプレイしている。
モイーズがチームを率いた昨季は、満足に出場機会を得られずベンチに座る彼の姿が多く見られた。そして新シーズン、ユナイテッドはファン・ハールを新たに監督に迎え、チームの復活を目論み大規模なチーム改造を図っている。クラブをとりまく状況が大きく変わる中、香川にも、他のクラブからの引き抜きや、ユナイテッドでのサブ選手としての立場が定着するのではないかということが噂されている。ユナイテッドでの彼の処遇は、日本人フットボールファンなら、多くの人が気になるところである。
香川真司という選手は、ドリブル突破に長けるだけでなく、ボール配給能力、ディフェンスラインの抜け出しにも優れる選手だ。代表ではトップ下、左サイドなどオフェンシブなエリアでのプレイがピックアップされがち。しかし、彼はもっと広いエリアもカバーできるようである。現に、プレシーズンマッチではファン・ハールによってボランチで起用されることもあり、チームのビルドアップを推進させるなど一定の活躍を見せた。2日、アメリカのミシガン州で行われたレアル・マドリードとの試合では本職のトップ下での出場でアシストを記録。万能性を発揮する彼に新指揮官の寄せる期待は大きい。
昨季のプレミアでは散々な結果であったユナイテッドだが、イングランドの名門クラブであることにいまだ変わりはない。そのイングランドでスタメンとして輝く日本人、そしてアジア人である香川真司。そんな彼の姿を私は見たい。