今シーズンの開幕直前に、アーセナルからオランダ・エールディビジのFCトゥウェンテに移籍をした宮市亮。
序盤こそ出番はあったものの、徐々にその出場時間を減らしつつある。
そして9日に行われた第12節では久々のベンチスタートとなった上、遂に出場機会を与えられなかった。
試合はFCトゥウェンテが前半だけで4得点を上げての快勝であった。前半、後半共にFCトゥウェンテが完全に主導権を握り、ドルドレヒト相手に完勝と言える試合だっただけに、ここまで7試合に出場しているものの未だに得点が無い宮市にとっては、自信を取り戻すには絶好の試合であったはずだ。
にも関わらず、その機会を与えられなかったということは、チームにとって宮市の存在は既にないも同然ということの現れである、と考えられる。
宮市の魅力はその爆発的なまでの加速度を誇るドリブル、そしてそこからのフィニッシュにある。
しかし、FCトゥウェンテでの彼のプレイはそのドリブルによる仕掛けが少なく、パスに逃げるなどの消極的なプレイが多い。それは怪我で自身のスタミナが足りず、思い通りに動けないという側面もあるだろう。
それでも得点が出来ていれば問題はないが、問題はここまでノーゴールであるということだ。助っ人として加入しているにも関わらず、この体たらくでは起用される機会は段々へって行くのは自明の理であろう。
度重なる怪我で自身の売りだったものが無くなっていっている現実を前に、これからどのように自分を立て直していくのか?
宮市は、重大な岐路に経たされている。もう24歳、消して若いとはいえない齢になっている。
サッカーにたらればは禁物だが、Jを経由していればどこまで素晴らしい選手になれたのだろう、という思いを禁じえない。
果たして彼は再び飛翔することが出来るのか?
オランダの地でもがく宮市にも注目してみて欲しい。