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宮市亮、トゥエンテとの契約打ち切りに見る若手の海外移籍の難しさ

 宮市亮の起死回生の一手になるはずだったオランダへの移籍は、どうやら失敗に終わりそうだ。

 オランダの地元紙の報道によれば、トゥエンテは宮市と交わした一年のローン契約を一月で打ち切る方針のようだ。宮市は、この一月中に再び新しい就職先を探すこととなるだろう。

 フェイエノールトでの活躍を見知っているトゥエンテ側に乞われ、一年でのローン移籍でトゥエンテに加入し、開幕から5試合に出場したものの、その期待を裏切り得点は0、アシストも無しという惨憺たる結果に終わってしまった。

 これにより、チーム首脳陣の信頼も急速に失い、ここ暫くはベンチ外の状況が続いていた。

 彼自身も暫く試合に出ておらず、スタミナや試合勘を失っていたということもあるだろうが、何よりも宮市にとって運がなかったのは、トゥエンテがオランダのエールディヴィジでは珍しい守備的な戦術を布くチームであったことだろう。

 その為、前線の選手にも守備のタスクが与えられるが、スタミナの無さも手伝い、攻守の切り替えが遅くなってしまっていた。

 結局、なんとか動けるようになったときには時既に遅し。チーム内に彼の居場所は無くなってしまっていた。

 アーセナルとの契約は2016年6月まで残っており、再びローンに出されることとなるだろう。

 噂されたJリーグへの移籍も、高すぎる年棒や移籍金が障害となり、実現はし無さそうだ。

 フェイエノールトが再び彼に手を差し伸べているようだが、果たして再び彼は光り輝けるのだろうか?