スロベニアでもビールで乾杯、続けてワイン
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週末のオーストリア·ブンデスリーガ取材を前にスロベニアに立ち寄った今春。試合の予定はなくとも足を運ぶ価値は充分。
人口約29万人の首都リュブリャナに次ぐ11万都市人。グラーツからマリボルの距離は約70km。ドラバ河沿いの美しい街並み風景の中にスタジアムの照明が見え隠れする。
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ウィーンの公園で一汗かいた男性が水飲み場で持参のペットボトルに水を補充していた。水道水を飲める国の数は日本をはじめ世界で一桁。アルプスのの湧き水を飲めるオーストリアと同じくスロベニアも硬水ながら良質。
もっとも水を飲まず、喉を潤すのは写真のこちら。
スロベニアでポピュラーな麦酒銘柄『Svetlo Pivo iz Mercator』はウィーンから西へ70km離れたFritz Eggerで で生産されている。スロベニア語でホップはhmelj=フミェリィと発音する。東部のサビンジャ:Savinjska地方が名産地。同国のビール消費量は近隣の欧州諸国に比べれば少なく、収穫されたホップの95%以上は輸出向け。
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酒屋の棚を占拠するのは、白ワインのボトル。フランス人やスペイン人が口にするよりも遥か前から、イリュリア王国(※古代ギリシア・ローマ時代にバルカン半島の西部に存在した王国)ではワインが造られていたらしい。
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途中の案内標識には、15世紀に建てられたマリボル城や歴史博物館の下にワインセラー。国土面積僅か20273平方キロメートル。スロベニア第2の都市に欧州屈指の規模、おそらく欧州最古(1847年)の古典的ワインセラーがある。
広さ15,000平方メートル以上、地下道の長さは2.1キロメートル。木樽、コンクリートタンカー、ボトルも含めた総容量は300万リットルと言われてもよく解らないが凄いのは間違いない。最高のヴィンテージのボトルが保管されているアーカイブはワイン通を唸らせる。
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