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死闘の果てに得たものは?レーバークーゼン、マドリードに散る

 チャンピオンズリーグ一回戦ファーストレグでの最驚の結果をもたらしたものは、レーバークーゼンがアトレティコ・マドリードを1-0で破った試合であっただろう。

 昨シーズンのCL準優勝チームにしてリーガ王者を撃破したレーバークーゼンは、ポルトガル代表MFディアゴ・メンデスとウルグアイ代表DFのディエゴ・ゴディンを出場停止で欠くアトレティにとどめを刺すべく、アトレティのホーム、ビセンテ・カルデロンへと乗り込んできた。

 レーバークーゼンは、普段どおりの激しいゲーゲンプレスとサイドアタックからアトレティコ・ゴールを狙い続け、アトレティコにとどめを刺そうと狙い続けたが、アトレティコはワンチャンスをものにして先制に成功。

 これで息を吹き返したかのように、がっつり四つに組んだ重厚な試合を繰り広げた。

 両者共に激しい攻防で疲労の色も濃くなり、延長でも決着がつかずにPK戦に突入。

 運も絡んだPK戦は五人目のキースリングが外してアトレティコが逆転での二回戦進出を決めることとなった。

 この試合でレーバークーゼンが得たものは大きかったといえる。

 初見殺しであるロジャー・シュミットの戦術は、アトレティコのような強豪にも充分に通用しうるものであることが判ったのはチームにとって自信を植え付けるに足るものであっただろう。

 堅守速攻を基本戦術としていた昨シーズンまでのチームを、一年目でここまで生まれ変わらせた彼の手腕は本物であった。

 更なるインテンシティの確保の為に若き才能をさらに補強する計画は着々と進んでいるようで、来シーズンのレーバークーゼンはリーグ、欧州リーグ含めてダークホースになりそうだ。