ACL、第1節で唯一勝点を上げ、アウェイで意地を見せた柏レイソル。
ホーム日立柏サッカー場でベトナムクラブ、ビンズオンには更に好調さを見せ、5-1で快勝した。
Jクラブファンとしては久しぶりにストレス無く、試合を楽しめたが、点差ほど一方的に柏が攻め立てた印象は受けなかった。
両ツートップのアバスおよびオセニの身体的能力の高さが特に目立ったが、他のベトナム人選手もほとんどが現役代表選手であり、レ・コン・ビン、マイ・ティム・タインのミドルシュートも小気味いいものであった。
エセレというベトナム帰化人のゴールキーパーだけは著しく能力に劣っており、試合途中で交代させなければならない程だったが、総じてバランスがとれたチームであった。
試合結果に決定的にしたのは前半に得られた2点、しかもその両方に絡んでしまった、若いオーストラリア人のブランコビッチが「戦犯」のようになってしまった。
とは言え、ビンズオンは個々の選手に面白いタレントが複数存在し、場所やコンディションが変われば試合結果が動く可能性はある。
特に相手ホームで行われるアウェイ戦では高温多湿の可能性が高く、情報収集も含めて用意周到に準備しなければならない。
ところでビンズオンは強力なスポンサーの下に補強を進めたが、
ベトナムを中心をした東南アジアは今経済的な中心地になろうとしている。
経済の好調さがサッカーの成績に連動しているのは、アジアのサッカー史を紐解けば、日本も含めて明らかである。
中東、東アジア、豪州と次々と台頭してくる各国のサッカー界に、これから東南アジアが割り込んで来ようとしている。
アジアはその広大な地域性が特徴であったが、実際にサッカー界に影響を与えている国は限られていた。
そこに新しいバリエーションが加わろうとしている。、