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究極的に自分と向き合うこと

でも、これが究極であり、真理だ。

結局ボクシングをやりたい気持ちを抑えて、家族のために普通の仕事に従事したところで、辰吉さんの人生は本心から納得行くものにはならなかったかもしれない。やりたいことがあればとことんやる、たとえ周りに何を言われ、家族がいようが失明の危機にさらされようが、最後は自分で決めるのが人生だ。きっとそうだと思う、ホントの本当だ。

だからこそ、それに心打たれる人が周りに沢山いて、息子だって先日プロボクサーとしての道を歩み始めた。

人生はみんなが関わってるから、俺の人生はみんなのものだよ!なんて嘯いたとしても、多分ラストエンペラー溥儀みたいな操り人形の人生しか歩めない。反発されながら歩むのを決めるのも自分。人の言うことを素直に聞くのも、自分で決めること。全部自分で決める。そういうことを忘れちゃダメ。

究極的にはひとり。

サッカーも同じだと思う。
味方はいるし、相手もいるし、レフェリーもいる。
戦術はあるし、セオリーはあるし、会場の空気感もある。
でも、最後に決断するのは自分だし、プレーを選ぶのは自分だ。

だからこそ自分のプレーに責任を持つし、いくら以心伝心の仲間がいて、有能な監督がいて、優秀なトレーナーに管理されて、最高のファンにサポートされていようが、僕も、本田圭佑も、メッシも、W杯決勝でPKを外したバッジョも、最後は自分で体を動かして自分で決断したプレーをやってきたし、やっていく。