ジャガー浅野が2ゴールを奪って初勝利
【AFCチャンピオンズリーグGL第3戦】
サンフレッチェ広島3-0ブリーラム・ユナイテッド
〔得点者〕
<サンフレッチェ広島>浅野(42、55分)、清水(81分)
公式戦5戦未勝利が続くリーグ王者 移籍後初先発の宮吉を含む前線は若手トリオ
昨季のJリーグ王者であるサンフレッチェ広島だが、今季はAFCチャンピオンズリーグと明治安田生命J1リーグを合わせて5試合戦って未だに勝利なしの2分3敗と苦戦している。特にこのAFCチャンピオンズリーグでは2戦2敗となっており、すでにグループリーグ突破は赤信号に近かった。
アウェイでの第2戦・FCソウル戦で直近のリーグ戦から主将MF青山敏弘も含めて8人の先発メンバーを変更した上で4-1と惨敗した際に、起用法に関して大きな批判を受けた森保一監督。しかし、この日も、直近のリーグ戦から先発メンバーを6人変更して挑んだ。特に前線3人は総替わりし、今季京都サンガから加入した23歳のFW宮吉拓実が移籍後初先発に抜擢され、21歳のFW浅野拓磨と同級生のMF野津田岳人と若いトリオに期待がかかってのスタートとなった。
【マッチレビュー】前線の若手3人で奪った先制点
試合の方はホームのサンフレッチェが序盤から主導権を握って押し込む。引いた相手を前に最終ラインから丁寧にパスを繋ぎ、中央もサイドも幅広く使って攻撃していく。
若い3人が個人単位でシュートへの意識を強く見せて積極的果敢にゴールを狙う。浅野がロングボールから抜け出すパターンをアクセントとして入れつつ、野津田がミドルシュートを狙い、ギャップを突く宮吉も攻撃に絡んだ。そして、次第に同期の野津田と浅野は2人のパス交換で突破していく場面も出て来て、新加入の宮吉は左サイドで清水航平との連携を合わせ始めた。確実に攻撃にバリエーションが出来て来た。
そして42分。相手が自陣左サイドでボールを繋ぐところを野津田がボールを奪って、宮吉へ。宮吉は相手DF裏のスペースへ走る浅野へ、「ここしかない」スルーパス。抜群のスピードで相手DFを振り切り、GKと1対1に持ち込んだ浅野が冷静に右足のシュートを流し込んでサンフレッチェが先制。期待の若手3人で奪い切った得点だった。