ドイツのサッカー、あるいはメンタリティーを評して俗に「ゲルマン魂」という。
これはFIFAへの復帰が許された1954年のスイス大会でいきなり優勝を果たし、
ドイツの底力を(当時は西ドイツ)見せつけ、初めてテレビ中継も行われたため、
世界中の人々の記憶に残ることとなった。
時代は下って、2014年ブラジルワールドカップでは、各国がクオリティの高い活躍を見せる中、ドイツは格の違いを見せつけ、開催国のブラジルをどん底に落とし、アルゼンチンにも勝利して、南米での初めての欧州王者が誕生した。
2016年の欧州選手権フランス大会、そして2018年のロシアワールドカップでは、前世界王者の同じ道をたどり、さらにその先も願っているはずだ。
EUの中で比較的経済的に恵まれている一方、UEFAフィナンシャルフェアプレーのお手本とされた協会やクラブ経営とその満杯の観客動員は、世界のお手本とされている。事実観客動員高で見ると世界一の実績を誇り、あるべきサッカーの姿といってもいい。
女子サッカーの充実ぶりも見逃せない。
ドイツは欧州選手権の予選ではクループDに属し、6国のうち上にチームがストレートイン、3位のチームのうち最も成績のいいチームが本戦に進む外は、プレーオフを行う。
そして3試合を消化した段階で、勝点4。同じ勝点のスコットランドとは得失点差がわずかに3。
数字の話はこのへんにしておこう。
理由は2つあると言われている。
ひとつは、クローゼ、メルテザッカー、ラームのベテランが引退したこと。
もう一つはエジル、クロスクロイツ、ケディラ、ゴメスなどの相次ぐ故障。
ある意味選手の大部分が変わってしまった形だ。