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このベフェレン戦から十日後には、アフリカネイションズカップ2015予選の為アビジャンへ。
10月15日、コートジボワールとのデビュー戦はスタメン。レ·エレファンツ(※コートジボワール代表の愛称)の守護神は、四ヶ月前レシフェのペルナンブコ·アリーナでザックジャパンの前に立ち開かった守護神ブバカル・バリー:Boubacar Copa【1979年12月30日生】34歳。ミモザでのCAFスーパーカップ戴冠は18歳。
2004年6月、KSKベフェレン所属でFIFAワールド杯ドイツ大会予選のカメルーン戦に初招集以降十年間不動のレギュラー。この巨人から1-1の前半33分に勝ち越しゴールを決め、大金星の殊勲者に。
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バリーはベルギー二部のOHルーベンで引退。そのまま指導者の職に就き、現在はロケレンに。
2008年キリンカップで初来日した時は28歳。三ツ沢でのパラグアイ戦に出場したため日本戦はベンチ。2010年南アフリカ大会出場時はロケレン所属だった。この年1月のアフリカネイションズカップ準々決勝のアルジェリア戦。ロスタイムの2失点で国内ではボロクソに批判されている。
イラク代表相手の敗戦といってもスコアは2-1。21歳の若者を経験不足と批判するのは、老人に全力疾走を強要するぐらいナンセンス。ガーナ人の遺伝子を受け継いだザイオンの身体能力の高さは日本の貴重なザイサン(財産)。
さて森保一:Hajime Moriyasu【1968年8月23日生】監督は、次のインドネシア戦どうするのか。筆者ならばスタメンをいじっても鈴木彩艶は変わらず出場の試練を与えるのだが。[第93話了]
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◼️写真/テキスト:横澤悦孝 ◼️モデル:土屋麻佑