好調イベリア勢 北海道は意外に広い
◇◇◇◇
明日でグループステージが終了するUEFA欧州選手権:EURO2024。ここまでのところ、クロアチアとイタリアを粉砕したスペイン代表の好調が目に付く。さて連勝で当確のポルトガルはジョージア戦にどう臨むのか。
かつてイベリア半島最北西部で隆盛を誇った王国ガリシア。現在のスペイン·ガリシア州に加え、カスティーリャ·イ·レオン州にアストゥリアス州を包括。更にポルトガル北部、ブラガやポルト、コインブラも含まれていた。紀元前のケルト文化も受け継いでおで祭礼ではバグパイプの音色が響き渡るガリシア地方。
ポルトガルの国土面積は北海道より少し広くガリシア州は九州より少々狭い。ちなみに北海道が九州の二倍以上あると外国人観光客に言われて驚く日本人も珍しくはない。
現在のミーニョ川を挟んでスペイン領とポルトガル領を隔てる歴史的分岐点は、1192年レオン·アストゥリアス王国からポルトゥカーレ伯領独立。ここから独自の文化·言語が発展し現在スペイン北部で使われるガリシア語とポルトガル語が定着する。
◆◆◆◆◆
スペイン北部の銘柄『エストレージャ·ガリシア:Estrella Galicia』1906年ア·コーニャで創業。イホス·デ·リベラ社では貴重な軟水を使い、100年前から伝わる製法で高品質を保っている。
苦味に諄さはなくホップの香りと風味は結構強め。泡はクリーミーで樽生とならではのまろやかさ。ビール通のカバーモデルさんも満足満悦の表情。軟水に慣れている日本人の味覚には向いているかもしれない。
◆◆◆◆◆
いにしえのガリシア王国に属したブラガにあるエスタディオ·ムニシパル·デ·ブラガ。第92話でリザーブチームの試合を紹介しているが、こちらはトップチームの本拠地。
UEFA欧州選手権:EURO 2004グループリーグのブルガリア-デンマーク、オランダ-ラトビア戦の会場として使用された。
◆◆◆◆◆
欧州に数あるスタジアムの中で最も行きたかった理由はこの異端の形貌。地元では〈Pedreira〉と呼ばれていたが、意味もわからず。実際に荒々しい崖を目の前にすると「何でこんな所に？」首を傾げながら見上げていた。
◆◆◆◆◆
リスボン都市圏、ポルト都市圏に次いでポルトガルでは第3の都市圏を形成するブラガ。しかしブラガからポルトまでは60キロ程の距離。都内中心からだと平塚あたり。観光客の姿は見当たらずすれ違うのは大学に通う若者達。至る所に教会が散見されるこの街には同国最古のカテドラル=司教座聖堂がある。