Foot ball Drunker〔147〕visiting『Estadi Municipal de Vilatenim』フィゲラス / スペイン

そして安部は浦和レッズへの加入を選んだ。2020年12月14日バルサB対エスパニョールB。22歳の誕生日を翌月に控える安部は途中出場でピッチに入ると三分後には蹲り負傷交代。現在25歳になった天才は帰国·入団発表から丁度一年が過ぎてもJ再デビューには未だ至らない。

東京都北区出身の安部が浦和を選択した理由として家族や友人の存在を挙げたが、怪我の治療で通院するにも都内の大病院が近いに越したことはない。残りのサッカー人生は、日本国内で過ごすべき。それでも2019年のコパ·アメリカで袖を通したサムライブルーのユニフォーム姿をもう一度見たいと思うファンは多いはず。安部に限らず鹿島の鈴木優磨:Yuma Suzuki【1996年4月26日生】のように自身のポリシーを貫き国内·地元クラブに固執する選手も今後増えるかもしれない。2028年の開催地はロサンゼルス。次世代の為にも早急なレギュレーションの改善が求められるのだが。[第147話了]

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🔲写真/テキスト:横澤悦孝 🔲モデル:Nao