トルコ系ドイツ人はクルド系ドイツ人 クルド系トルコ人か トルコ系クルド人か
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ここにきてクローズアップされている埼玉県川口市市民とクルド人の軋轢。映画やドラマに登場するマフィアのような血縁集団の非合法組織がドイツにもかなりの数実在するが、彼らは難民として侵入したトルコ国籍のクルド人。国家はなくとも独自の言語と文化を持つ多数派民族。
写真はドイツ都市名が商品名のアナドル·エフェス社(Anadolu Efes)のビール。昨年モンドセレクションの銀賞を受賞。アルコールはやや強めの7%。右にモスク、左にはイスタンブール・エセンユールト大学の建物。
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トルコ本国で暗躍するターキッシュマフィアは大きく四大派閥に分けられ2004年から2017年にかけて仁義なき抗争を展開。この間23人が命を落としている。1916年にはニコライ·ニコラエヴィチ:Nicholas Nikolaevich【1856年11月18日生-1929年1月5日没】大公によって占領された黒海沿岸のトラブゾン県。抵抗組織を設立しロシア軍に激甚な損害を与えた勇敢なサリアリオール家。トラブゾン市のオフ地区はオスマン帝国時代から続く名門サラル家&サリアリオール家によって150年もの間統治されている。人口44,527人のこの地区での市長選挙に出馬した候補者五人中四人が同一姓。住民の大半が親戚関係だから別に不思議ではない。そして、この家族の輪はトルコ国内だけでなく国境を越え広がりを見せる。
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今シーズンも大荒れのトルコ·シュペルリグも今月閉幕。主審に『殺してやる』と暴言を吐き拳を顔面にぶち込んだアンカラグジュの会長は暴行及び脅迫行為で永久追放。クラブへのペナルティは五試合の無観客試合と罰金額は200万トルコリラ(約975万円)。トラブゾンスポルとフェネルバフチェの一戦。試合中スタンドから物が投げ込まれ監督が軽傷。更に試合後サポーター達が乱入。十二名が逮捕された乱闘劇は記憶に新しい。
この二大事件に続くのが第17節、イスタンブールスポル対トラブゾンスポルの試合。後半アウェーチームのゴールにつながったプレーで主審がファウルの笛を吹かなかったとして、なんとクラブの会長が不満を露にするとフィールド選手から撤退させる暴挙に。一部の選手達がプレーの継続を懇願する場面も見られたが、聞く耳を持たず。試合は73分に中止となった。
第130話はこの試合で妙な脚光を浴びたエセンユールトのネクミ·カドゥオール。今シーズンは最下位降格が既に決定。
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チームの主軸は’23年冬にポーランドのクラコヴィアから獲得したフロリアン·ロシャイ:Florian Loshaj【1996年8月13日生】コソボ北西部のスケンデライ出身。小学生年代からKRCヘンクのユース·アカデミーで学びベルギー国籍も有する。今季は累積警告による出場停止三試合と代表招集を除く全ての試合に不動のスタメン。中盤ので攻撃のタクトを振るったが笛吹けど踊らず。
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メフメト·イェシル:Mehmet Yeşil【1998年5月31日生】は南東部、住民の大半がクルド人の都市ディヤルバクルの出身。14歳からトラブゾンスポルで過ごし17歳でトップデビュー。17年にイスタンブールスポルへ移籍。19年には半年間四部のオフスポルに貸し出されている。
A代表がもう一人、今季から加入したモデスタス·ヴォロビョヴァス:Modestas Vorobjovas【1995年12月30日生】。2018年のUEFAネーションズリーグCグループ4の6試合に出場して予想どおり全敗。セルビア、ルーマニアは兎も角モンテネグロもタレントは豊富でリトアニア代表には荷が重い相手だった。