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アヤックスでの足跡は一年半に満たない。それでも個人的に彼の印象は悪くない。
こちらは2010年に撮影。普段見るのは強面の指揮官。人は見かけによらないと言ったら失礼ではあるが、群がる子ども達に対して笑顔で一人一人声をかけ、握手に応じていた。ちなみに元七武海で現在は海賊「麦わらの一味」の一人、“海侠のジンベエ”のモデルはマールテン·ヨルだと頑なに信じている。
予選を危なげなくクリア、2011年9月16日のヨーロッパリーグ・グループK初戦、対戦相手はオランダのFCトゥウェンテ。
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フラム攻撃のキーマンはベルギー代表ムサ·デンペレ:Mousa Dembélé 【1987年7月16日生】。AZアルクマールでは2008-09オランダ王者を経験。翌2009-10シーズンのエールディヴィジン、年明けから逃げる首位トゥウェンテを2位ヨルのアヤックスが追う展開。32節4月13日AZがトゥウェンテに勝利し、勝ち点差1で最終戦まで縺れたものの奇跡は起こらず。AZは優勝争いには絡めなかったが、デンペレにはロンドンからのオファーが届いた。
そのオランダでの熱戦の記憶も冷めやらぬうちに、クレイブンコテージにトゥウェンテが乗り込んでくるとは。試合は互いに譲らず1-1のドロー。
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写真はアレナのSONY製品巨大スクリーンに映し出されたエヨンクエノー·エノー:Eyong Enoh【1986年3月23日生】。
前年一桁順位はキープしたヨル。しかしデンペレがトッテナムに移籍した2012-13は元旦の21節を13位で迎える。
そこで、アヤックスからエノー、ACミランからウルビー·エマヌエルソン:Urby Emanuelson【1986年6月16日生】を借り受ける。
実はこのウルビー、筆者が初めて握手したプロフットボールプレーヤー。小柄で手も小さく意外と柔らかかったのを覚えている。
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2023年も多くの名プレーヤーが現役を退いた。ズラタン·イブラヒモビッチ:Zlatan Ibrahimović【1981年10月3日生】 を、日本のメディアも大きく取り上げているが、彼と同世代のチームメイト、マールテン·ステケレンブルフ:Maarten Stekelenburg【1982年9月22日生】も昨季アヤックスでグローブを外した。彼の現役最期の時間を共有した指揮官はかつての盟友ハイティンハ:Johnny Heitinga【1983年11月15日生】