クルトワの帰還により、ベンチで過ごす時間が増えているチェコ代表ゴールキーパーのペトル・チェフ。彼は今冬、ブルーズを去ることになるかもしれない。
彼自身が今の状況には納得していない点、そして何よりも2016年のユーロ大会にチェコ代表として本大会に出場するためにも彼の力は必要不可欠であり、試合感が何よりも必要なポジションである以上、ベンチに座っている時間はないはずだ。
クラブとも話はする、と話してはいるようだが、現状を見るとモウリーニョの脳内ではファーストチョイスは既にクルトワで固定されているようだ。ツェフに関しては、残念な話だが出て行くより他に道は無いように思える。
問題は放出するにしてもどこへ出すか、という一点に絞られるだろう。どこかの赤いチームのように、同国リーグのライバルチームに放出することはまず無いだろう。
となると考えられるのは国外だが、相当に吹っかけられるだろうことを考えると、手を上げにくいというのが実情ではないだろうか?
資金力的にはパリ・サンジェルマンやレアル・マドリードが揚げられるだろうが、レアルに関してはカシージャスが居り、むしろい若手を育てるべき時期であることを考えると手を出すとは考えがたい。パリ・サンジェルマンにしてもシリグというイタリア代表のキーパーを抱えており、こちらも少々考えにくい。
本来ならばリバプールが喉から手が出るほど欲しい人材なのだが……寝言は寝てから言え、と言われるのがオチであろう。
果たしてどのような結末に終わるのか?
実力は未だに落ちていないだけに、今冬のツェフの動向には注目したいところである。