そしてボールが奪えたなら、一気に攻め上がった。
このとき一緒に上がれるのはせいぜい3人くらいだったが、バイエルンもすべてボルシアMGサイドに来ているので数的有利な状況は作り出すことができた。
ただ最後の最後。ノイアーにことごとく阻止された。
とはいえ守備陣の集中力、攻撃陣の何度にもわたる攻撃とそれが終わると急いで帰陣の繰り返しは見事だった。
バイエルンがこのボルシアMGのゴール前の壁を崩せなかったのは、壁から選手を釣りだしバランスを崩せなかったからだが、グラウディオラ監督が予期していなかったしても、有効と思われる手段を取らなかったのが疑問。
有効な切り札としてリベリを投入したと思ったが、リベリは普段と違う右サイドに入り、期待されたカットインして壁に進入する動きは殆どなかった。
そして最大の疑問はロッペンのベンチ外である。
ローマ戦で絶好調だったロッペンはなぜスタメンどころかベンチ外だったのであろうか。
あのローマ戦で開始9分でコールを振りきったあの動きがあればボルシアMGは持たなかった可能性が高い。
確かに試合後グラウディオラが語っているように、この後ハンブルガーSV、ドルトムント、ローマと続きターンオーバーは必要なのは重々承知だがベンチ外にするほどコンディションに問題があるように思えなかったのだが。
いずれにしてもこの試合ボルシアMGの愚直なまでの堅守速攻ぶりは称賛に値する。
バイエルンはノイアーの超スーパーセーブだけが印象に残った。
いったいこのドロー、今後にどう影響するであろうか。