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夏の終わりの週末に 美しい3つの直接FK物語

サッカーに求めるものはたくさんあれど、
その中には美しさも求める人はそれほどいないかもしれない。

なぜならそれは予想もできず、突然現れるからだ。
だからこそ、美しい。ハートを射止められがごとく。

第一物語

FC東京の左サイドバック太田宏介は代表として参加した東アジア選手権で故障してしまった。
リーグもずっと欠場で彼の穴を、本職でないベテラン徳永が務めることもあった。

セカンドステージ第9節、相手は古巣の清水。
降格回避のため崖っぷちのエスパルスは、新加入組のテセ、角田が清水の選手にはっぱをかけるようにプレー、50分には先制点も決めた。

東京は約1年ぶりにJ1に帰ってきた平山が登場。前田との初コンビは迫力があるものの、なかなか得点には結びつかない。

そして70分、FKのチャンスを東京がゲットすると、ボールの前に森重と太田、ターゲットの平山にインスイングになる森重が蹴るかと思ったが、太田が壁の僅かな隙間を狙い、そこをくぐり抜けた。

試合後の清水の田坂監督は「うちも良かったが、たった一発にやられた」とアイスタを後にした。

第二物語

セリエA第2節にしてオリンピコでのローマ対ユベントスといういきなりの大カード。
ローマがホームでどんな戦い方をするか、というよりも、
あきらかな戦力ダウンのユベントスが、初戦の負けたチームをどう立て直すのかが注目点であった。