95〗Bay Arena / レバーク-ゼン

日本でシュヴェイクが出版されたのは1930年。ドイツ語を和訳したユーモラスな反戦小説は、第二次大戦が始まると出版を禁じられていた。両者は異なるアプローチで権威や不正に立ち向かうのだが、ガ-プとドラゴンのモンキー親子とよく似ている。ストレ-トに打倒世界政府を掲げる父ちゃんはスロバキア派。彼に取って一般市民は闘う同志だから傷つくのも厭わない。一方爺ちゃんは世界政府から海兵を、海賊から一般市民を守る立ち位置を維持するため、あえて海軍に残り続けるチェコ派。

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孫の主人公を支える両翼は「花形登場だよい」(by不死鳥マルコ)のゾロとサンジ。この二人顔をあわせれば喧嘩ばかりしているが似た者同士。個人的にはゾロがチェコ人でサンジがスロバキア人となる。ク-ルで無口だが根は優しいチェコ人。おしゃべりをせず黙々と仕事する方が多かった。それに比べてスロバキア人は社交的で温厚な方が多い印象。最後の写真はニトラで夜を明かしたバ-カウンターで撮影した美女。撮ってから写真を見せて掲載承諾をとり仲良くなったが、この行為をチェコの街だったら絶対しない。「何勝手に撮ってんだ!」と忌諱に触れかねない。勿論個人差があるがチェコ人は固くスロバキア人は柔らかくおおらか。この店のバ-テンダ-が日本大好きで携帯の画像を見せられて説明が終わるとIt’s my treat!と飲むようにすすめてくる。筆者の注文を店主に誤魔化しているのを奢りとは何処の国だろうと言わない。もっともチェコ人も独特のシニカルなユーモアを持っていて、それはそれで面白い。チェコはピルゼン発祥ビールの国、無口でもジョッキは手放さないからゾロ。スロバキアはワインが名産。良いボトルが見つかればサンジなら自分で飲むより料理に使うだろう。もっとも今ではモラヴィアもチェコなので、「チェコだってワインうまいぞ!」とお叱りを受けてしまうのだが。〖第九十五話了〗
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