前回前々回と書いたデザインフェスタの取材報告をすると広報Hさんから面白い返事をいただいた。「この前テレビでスポーツの取材をされるカメラマンは別格だというお話が出ていて、ボールや体と同じ位置にカメラを向けることすら難しく、ピントを合わせるのは尚更難しいと」。
なるほど。自分にとって当たり前のことが周りから見れば新鮮に映る事は時折ある。確かに機材や撮影技術が優れていてキャリアのある写真家でも、サッカ-の試合をいきなり撮るのは難しいかもしれない。ボ-ルを持った選手にレンズを向けてもピントが会う頃にはボ-ルは別の所に。ではどうするかというと、相手ディフェンダーと一緒。ボールウォッチャーになるのはボールへの意識が強すぎるからで、まず視野を広く保つこと。筆者の場合右目はファインダー、左目は瞑らずピッチ全体を裸眼で追いかけている。そしてオフザボ-ルの選手の動きをみて、パスが出ると予測して、コンマ何秒ほどレンズを先回りしておけばピントがあう。
誰かに写真撮影を習ったことはなくあくまで自己流。だからひとついえるのは、写真が好きな人よりも、サッカーが好きな人がピッチサイドでの撮影には向いているかもしれない。
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第95話はベイ·アレナ。あの日あの時は◼️2023年12月20日ブンデスリーガ第16節バイヤ-·レバークーゼン対vflボーフム。シックのハットトリックで4-0の完勝。この日は日本代表 浅野拓磨:Takuma Asano【1994年11月10日生】も沈黙。無敗でウィンターブレイクまで走り抜け、後半折り返しても勢いは衰えず二冠を獲得。さて今やチェコとスロバキアの両国ナショナルチ-ムの大黒柱に成長したシュクリニアルとシック。共に年が明ければ北中米へのチケットを賭けた大一番が待っている。両国が平和的に分離して再スタ-トをきったのは1993年。日本でプロリ-グが誕生しド-八の悲劇と同じ年に出発しているから気にもなる。
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一風変わったチェコの人気者 シュベイクとは何者なのか
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前回世界で絶大なる人気を誇る漫画&アニメ『ONE PIECE』の革命軍にスポットをあてた。スロバキアの英雄といえば義賊ヤノシ-クと紹介したが、チェコで愛される国民の象徴的なキャラクターといえば捻りが入ったヨゼフ·シュベイク。
ヤロスラフ·ハシェク:Jaroslav Hašek【1883年4月30日生- 1923年1月3日没】作『善良な兵士シュヴェイク』の主人公である。一次世界大戦下のオーストリア·ハンガリー帝国軍内でチェコ人兵士が見せる極端に忠実で愚直な行動を通して、不合理な軍隊や戦争の愚かさを痛烈に批判する風刺小説。
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プラハ生まれのチェコ人兵士シュベイクは、イタリアやロシアの戦線に引っ張り出されては戦闘を強要される。口では「皇帝陛下のため」と言いながら内心はドイツ人も戦争そのものも軽蔑しているから、純朴で従順なふりだけして、オーストリア指導者の無能振りをさらけ出し、結果戦争の愚かさを糾弾する。機知に富みしたたかなシュベイクの生きざまがチェコ国民の共感を得たのも頷ける。体制を内側から批判する反英雄的なキャラクタ-はヤノシ-クとは真逆。シュヴェイクとヤノシークは、どちらもチェコとスロヴァキアの文化的背景を象徴している。その性格や描かれ方が対照的で面白い。
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『ONE PIECE』キャラクターをチェコ人とスロバキア人に振り分けると
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