安くて美味いパスタにイタリアンカラ-を垣間見る
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イタリア統治は二次対戦の敗戦を持ってわずか六年で終了するのだが。これまでの期間にアルバニア国内のインフラが整備されたこともあって、アルバニア人はイタリアに対して悪い感情を抱いていないらしい。現在はイタリア語を覚えたアルバニア人を安い人件費で雇用するイタリア企業も増えて、出稼ぎ労働者が更に増える好循環。こちらはティラ-ナで注文したパスタ。ロ-マで修行してきたと店主の話は嘘ではないと思える程美味。イタリアと比べその安さに感激する。
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空港のスタジアムとアルバンタワ- 見るべきはカサモンティのデザイン
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第96話は2019年11月に完成したばかり、ティラーナにあるアルバニア代表とFKパルチザー二の本拠地新国立スタジアム。斬新でカラフルなデザインを披露したのはイタリア人のマルコ·カサモンティ:Marco Casamonti【1965年生】。彼はティラナ空港プロジェクトの立ち上げ当初から関わっている。新しいエントランスを正式にオープンした本年五月、エディ·ラマ:Edi Rama【1964年7月4日生】首相は、同空港を訪問してカサモンティにこれまでの進捗状況について説明を受けている。アルバン·タワーなど、ティラナの数々のランドマーク建築を手掛けたカサモンティ氏。現代的なデザインと地域アイデンティティ尊重した仕事ぶりで彼もまたイタリアの好感度を上げており、ティラ-ナ国際空港を”欧州で一番美しい空港”に変えようとしている。
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新国立スタディオン=アレナ·コンベターレの冠スポンサー企業はフラッグキャリアのエア·アルバニア。こちらも’18年創立の新しい航空会社。座席数は21,690。収容規模では勝るフランスのスタッド·ジョフロワ=ギシャール·サン=テティエンヌとマケドニアのトシェ·プロエスキ·アリーナ スコピエ。それでも’20年12月UEFA理事会はアルバニアで初となるUEFAコンペティション決勝戦開催を決定した。
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ティラ-ナで審判はル-マニア人 向かい風に散ったフェイエノールト
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あの日あの時は◼️2022年5月25日UEFAヨーロッパ·カンファレンスリーグ決勝ASローマ対フェイエノールト·ロッテルダム。この試合の主審を任されたのはルーマニア人のイシュトヴァン·コヴァーチ:István Kovács【1984年9月16日生】は父親がハンガリー系、母方がドイツ系の為ハンガリーとの二重国籍。現在はクルージュ=ナポカに住まいを構え’23年にはカレイ市の名誉市民にも任命されている。厳正なレフェリングをされるだろうが少なくともル-マニア人がローマに不利な判定をするとは思えない。
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試合は筆者の予想どおりニコロ·ザニオーロ:Nicolò Zaniolo【1999年7月2日生】が決めた虎の子の一点を死守したローマの勝利。個人的にはスパルタク·モスクワから借りていたオランダ代表フ-ス·ティル:Guus Til【1997年12月22日生】のフェイエノ-ルトに肩入れしていたが、十五年前のアヤックス信者の自分だったら有り得ない。自分はプロジャ-ナリストではないが、これだけ多くのクラブチ-ムに取材を許可してもらえば、自ずと中立公平にもなる。
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