J2所属のファジアーノ岡山は、アメリカMLSのチーヴァス・USAでプレイしていた元日本代表DFの加地亮の加入を発表した。
チーヴァス・USAは経営不振に陥り、活動を停止、所属選手はアロケーション・ドラフトにかけられたが、加地亮は他のチームから指名を受けず、フリーとなっていた。
これで、岡山は大幅に戦力を増強したといえるだろう。最終ラインには岩政と加地という経験豊富な選手が後ろを支え、前線ではU−22代表の矢島慎也を期限付きで獲得し、松本山雅に三選手を放出はしたものの、総合的にはプラスになっているといえる。
また、興行面でも元日本代表の二選手を獲得できたことは大きいだろう。
もともと岡山は安定した集客力を誇っているチームであるが、彼らの存在によりそこまでサッカーに興味を持っていなかったライト層をスタジアムに呼び込む力になるはずである。
経験を若い選手に伝授するという面以外でもチームに役立つはずだ。
岡山は派手な補強などはしていないが、着実に一歩ずつステップアップしているという印象を受ける。
チーム力の向上を着実に図っていくのは非常に好感が持てる。
チームのスカウティング能力も着実に上がってきている印象で、そのスカウト対象もJ1昇格を意識した本気度を年々感じるだけに、後数年でJ1へとステップアップできるのではないだろうか?
来年のJ2はかつての黄金世代の選手や世界的に著名な選手を擁する選手が乱立する戦国リーグになりそうで、非常に興味深い。
普段サッカーを見ない人でもスタジアムに足を運ばせる魅力がありそうで、J1もうかうかとはしていられないのではないだろうか?