こうした光景に昨シーズンの違和感はなく、混乱もない。
しかし10分にマルリンゴが左サイドをうまく突破。
そのクロスをいったんアビアーティは弾くも、そのボールはスッチの前へ、
スッチが鮮やかにゴールを決めた。
先制されてしまったミランだが、
その直後の18分本田の得意な位置でのFK。
いったんDFに当たったが勢いはそのままにゴールマウスへ、
しかしユベントスからレンタル移籍で武者修行中のレアーリが素早く片手でかわす。
さらにこのプレーで得たCKを本田がペナルティエリア真ん中に入れると
ラミが若干戻りながら、難しい体位で首をふりヘディングでゴールした。
この後、ハーフタイムを挟んでの攻防の激しさは止まらなかった分、
両チームとも交替が鍵をにぎることになると誰もが予想することろ、
先に動いたのチェゼーナ。62分スッチにかえてデフレルに戻しさらなる追加点を狙う。
インザーギ監督は遅れて72分トーレスとポーリをパッチーニとエッシェンを入れ、リフレッシュをはかる。
73分にデフレルがしかける。一気にペナルティエリアに入ろうとしたところをサバタが手を絡めて倒してしまう。PKこそなかったが、サバタは一発退場。フィリッポのプランが狂う。
そしてそのまま終了。一枚少ないミランはなんとかドローに持ち込んだが、足踏みが続く。
75分に本田はアレックスを交代したがこれはやむをえない。
アシストは決めたけど、これはうまくポジションを調整したラミの貢献が大きいことは事実だ。とはいえ本田の右SHでのポジションを基準に守備やセットプレーなど
昨シーズンのギクシャクと比べれば実に安定していて、プレーに迷いもなければ気負いもない。
問題はCBを中心とした守備陣形、また今日の失点はGKのミスでも会ったので、
この三角形が固定されないと、常に失点に怯えることになるし、
中盤の守備の負担はポーリをクタクタにさせたし、本田も忙しい。
この日ゴールはなかったが、メネスはよく走っていた。
PSGでは結果が残せなかったが、デュシャン監督から代表の可能性も示唆され
モチベーションは良さそうだ。