三十節のプロセインミュンスター戦のピッチに立った十一人の顔ぶれを見ると最古参はカインツ。今季はここまでスタメンと途中出場が半々、かつてのスピードは失われたものの変わらぬパスセンスとキックの精度、またキャリアを重ね戦術眼、展開力が磨かれセントラルミッドフィルダーとしての起用が増えた。一方シャウブは今季古巣ラピドへと復帰。今月13日のウィーンダービーでは途中出場からアシストを記録し手存在感を発揮。2-0の勝利に貢献しており、主将章を巻いてのスタメンながら逆転負けを喫した前回(二月)の対決時の借りを返した。三十を過ぎた
カインツとシャウブ。かつての躍動感は影を潜めたても熟練の妙技には感じ入るものがある。いつか二人のフットボーラー人生がまた交差する未来はあるのかもしれない。〖第二十七話了〗