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なでしこ 微調整で決勝トーナメントへ 課題は克服しつつあるか

この失点シーンのあと、カメルーンは威力を取り戻し、チャンスを何度も作った。

ここでカメルーンと日本とのスタミナの差がでてしまった。
追いつかれずにフィニッシュまでもってけたのはよかったが、
やはり人工芝グラウンドでのスタミナダメージの呪縛が続いているようだ。
そしてこの呪縛は試合が進むごとにますます両足に絡みつきまとわりついてくる、厄介なシロモノだ。

なでしこもスイス戦の反省を踏まえて、阪口の隣に宮間を先発で起用し途中から澤をおいたのはいいアイディアであったと思った。

川澄、近賀、鮫島あたらの前回経験者の先発起用も功を奏したと思う。
追いついて試合に入っていき、体力が落ちたところで展開しだいでウィークになりそうなところから交代をする。

一方澤は逆であり、チーム全体が精神的にも肉体的にも落ちてきたところ、もう一回ネジを巻き直す役割としてこんな適任はいない。

残念ながらひとつのミスで失点してまったが、ミスをすればやられるのがこの大会の当然のクォリティ。むしろ佐々木監督の苦しい台所事情の中での交代劇を評価したい。

とはいえ課題が解決されたわけではない、スタミナという能力はすぐには改善ができない。
できることはダメージをより少なく、そしてポイントポイントの選手交代。
だから予めゲームプランも作りづらい。

佐々木監督は選手のコンディションをしっかり把握し、試合の流れを的確に読み、ウィークなところから采配しなければならない。大変な仕事であろうが、再び世界一のために頑張って欲しい。