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佐藤由紀彦に伝えてほしいこと

昨年、V・ファーレン長崎の最後に現役を引退した佐藤由紀彦が、FC東京に普及部のコーチに就任することが決まり、引退早々古巣で指導者としての歩みの第一歩を始めることになった。

7チームを渡り歩いた苦労人、長崎では一旦Jから離れたが、その長崎とともに見事にJに復活した。
甘いマスクと鋭いクロス。そのスタイルから「東京のベッカム」とも言われた。

基本的には右ウイングかあるいは右ハーフ、華麗にサイドを駆け上がりクロスを出すのが持ち味。
しかし由紀彦のこのプレースタイルはある意味、オーソドックスといえるため、プレーそのものに魅せるものにかけている印象はどうしても受けていまう。

東京時代、怪我をしてそのポジションを石川直宏にチェンジすると、たちまちレギュラー定着。由紀彦の出場機会はみるみる減っていった。

プレースタイルはほぼ一緒、ただ石川は「スピードスター」と言われるように、由紀彦よりも早さがあった。あまりにも速いため、審判が置き去りにされてしまうというエピソードも残っている。

怪我も多かった由紀彦は2003年、横浜F・マリノスへ石川と入れ替わる形で東京を後にした。
チームとしては横浜で完全優勝を経験した。
しかし由紀彦はレギュラーをとれることもなく清水へ、その後、山形、柏、長崎を渡り歩いた。

ただ横浜時代、大きな出会いがあった。松田直樹である。
由紀彦と直樹、不思議な取り合わせだが何故かウマがあった。
由紀彦が横浜を離れても交流は途絶えることはなかった。
固い友情が更に固くなっていった。