Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 293
no-image

宇佐美貴史が日本代表へ呼ばれない理由 ③フィジカルの低下 ~そして、アギーレジャパン招集へ

「宇佐美貴史はなぜ日本代表に呼ばれないのか?」

 表題は11月中旬発売号の某大手サッカー専門誌の特集見出しですが、ガンバ大阪FW宇佐美貴史の中学生時代から応援して来た者として、宇佐美貴史が日本代表に呼ばれない理由、または課題を挙げたいと思います。

 現在の宇佐美がドリブル・パス・シュートによる圧倒的な個人技での打開力とワールドクラスのプレーを披露している事も承知した上で、僕が考える”宇佐美が日本代表に呼ばれない理由”は大きく分けて3つあります。
これまでに①代表運のなさ、②現在のパフォーマンス(特にシュートの少なさ)などについて言及してきましたので、最後に、③フィジカル能力の低下について述べ、最終的に宇佐美が代表に選出されるための流れをまとめました。

「宇佐美が代表に呼ばれない理由」

③疲労性ではないフィジカル能力の低下

 前項でプレーの特徴について書きましたが、それを引き起こしているのがフィジカルの低下だと僕は考えています。特に昨季ガンバに復帰してからの半年は、ボールを持ったら相手に自分の身体を当てて反転して入れ替わったり、場合によっては相手を弾き飛ばすほどのフィジカルの強さ、またはフィジカルの使い方を披露していたのですが、それが今は全くなくなった事が、現在の淡白なプレーに繋がっているのではないか?と思います。キレや瞬発力の問題ではないので、コレは疲労性ではないであろう事も心配な部分です。

 J1とJ2ではフィジカル的に違いがあるのでしょうが、激しさからするとJ2の方が上かな?と思うことはしばしば。また、J1得点王よりも、香川真司やフッキ、ハーフナー・マイクやボルジェスといったJ2得点王の方が海外で出世街道を走る事が多い事から、J2の方がフィジカル的に強かったり、縦への速さもあると言える部分があるのは一理ある話で、その意味でも今季からJ1でプレーする宇佐美が上記のような相手に身体を当てる事が少なくなっているのが気懸りなのです。

 宇佐美曰く、「フィジカルがある程度身に付いて来て、テクニックとスピードが自由自在に使えるようになってきた」と言っていた1年前のようなプレーが彼の理想だと思うのですが、今では良く言えばシンプルに、悪く言えば淡白にボールを捌いてしまう事が多いのです。

 フィジカル強化という点では、ホッフェンハイムへの移籍時に自ら推んで獲得に動いた、当時のマルクス・バベル監督の下、ロンドン五輪でチームを離れる時でも、フィジカル強化の特別プログラムを用意してもらい、その効果もあって飛躍的に伸びたと本人も言っていたそうです。

 しかし、ドイツからの復帰後、時間が経つにつれてコンタクトプレーが減ってきたのは・・・もしかしたら今季開幕前の負傷からか?いやいや、上半身中心のフィジカル強化はできるのでそれは違うでしょう。やはり毎年負傷者を復帰後すぐにブリ返させるガンバのフィジカル部門の担当者に原因があるのかもしれません。ホッフェンハイムの練習施設が欧州屈指なのもあるとは思いますが・・・。

守備よりも大久保並みの絶対的な結果を ~復調への鍵は盟友・大森のプレーと〜

 以上、3つの要因に沿って述べて来ましたが、宇佐美の大きな欠点と思われがちな守備面については特に問題はないと思います。というか、攻撃と守備を分けて考えすぎだと思います。

 宇佐美ほどの圧倒的な個人技と得点力がある選手なら、相手ボール時に前線に残っているだけで脅威になります。”守備”とは失点を防ぐため、もしくは相手に数的優位を作らせないため、にこなす仕事なので、宇佐美が前に残る事で相手DFが攻撃に参加できない脅威を与えてるだけで、それは十分な”守備”の一環とも言えます。また、敢えてボールを追わずに相手に前にボールを運ばせてのカウンターを狙う事にも有益に働きます。ただ、オフサイドラインから戻る時にダラダラと歩くのは印象が良くないので、あれだけは無くしてもらいたいかな、というのが、守備や運動量という部分での注文です。

 最後に、代表招集から定着するため大事なのは、やはり昨季はリーグ33試合26ゴールで、今季のW杯前までの13試合8ゴールという驚異的な結果を残して世論を動かした川崎フロンターレFW大久保嘉人ほどの数字を挙げる事と、フィジカルコンタクトからの突破と言う部分では、ガンバの下部組織時代からの盟友・大森晃太郎が現在よく見せているプレーが理想なのかもしれないので、翼くん岬くんばりのゴールデン・コンビで刺激し合って欲しいと思います☆