115〗Štadión pod Zoborom / ニトラ

冬季五輪の看板 アイスホッケー男子は見逃せない

◇◇◇◇◇

冬季五輪が開幕した。自慢ではないがウィンタースポーツには興味がないので疎い。それでも唯一試合の結果を気にかけているのがアイスホッケー男子。2019年のIIHF世界選手権スロバキア大会開催期間中にブラティスラヴァに滞在していたのが切っ掛け。その時撮影したチェコのサポーター。日本人だと告げると「ナガノ!Nagano!」を連呼してくれた。’98年の長野五輪で強敵ロシアを下してチェコが金メダルを日本で獲得していた事を開催から十年以上経過して知った。繰り返すがウィンタースポーツに関しては呆れる程無知であることを自覚している。
◇◇◇◇◇


◆◆◆◆◆

この大会が2022年北京冬季オリンピックの出場権(シード)を決定する重要な大会だと聞かされサッカーとは随分違う事情にも納得。大会終了時点のIIHF世界ランキングに基づいて、直接出場枠が確定されるのだとか。上位八カ国は出場が決定。大会を制したのはフィンランド。銀メダルは北米の雄カナダが獲得。銅メダルはロシアチ-ムが首にかけチェコは惜しくも四位に落ち着いた。ホスト国のスロバキアは九位であと一歩のところでシードを逃している。

◇◇◇◇◇


◆◆◆◆◆

’19年IIHF自国大会で涙を飲んだスロバキアが、北京でメダリストになれたのは’21年の最終予選を勝ち抜いたから。日本男子チ-ムは三次予選で敗退している。最終予選でグループDのスロバキアはブラティスラヴァで初戦オ-ストリアとの隣国対決を2-1で制して白星発進。勢いにのるとポ-ランドから五得点、最終戦のベラルーシ戦と全勝で締め括り北京行きを決めたのが八月の下旬。

◇◇◇◇◇

ブラティスラヴァはあきらめて ウィーンで知らされた隣国の事情

◇◇◇◇◇

スロバキアを最後に訪問したのはその一ヶ月後、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック期は収まりつつあった。それでもブラテイスラヴァでは、試合観戦にワクチン接種が必須、PCR検査を受けるのも困難でウィーン空港までその為に往復した。国境を越えるに接種証明書が必要なのに、接種証明書を取りに国境を越えたのだから間抜けな話である。ウィーンとブラティスラヴァでは大違い。空港の検査場で英文の案内に沿って進むと日本語が話せるスタッフもいたから至れり尽くせり。「スロバキアは検査だけでなくワクチン接種も大変だよ。まだ(国民)の半分もしてないね。」と聞かされた。この年反ワクチンや規制への不満から大規模な抗議デモが発生したことで、首都ブラテイスラヴァでは交通網も混乱する大騒ぎに。
◇◇◇◇◇


◆◆◆◆◆

当時の首相が辞任に追い込まれたのは、ワクチン調達の不手際が理由。EUが一括購入して加盟二十七ヵ国国の人口に応じてファイザー社製ワクチンが分配されるはずだったのが需要過多でスロバキアには予定数届かず、苦肉の策として不足分をロシア製ワクチン『スプートニクV』で賄おうとした。アストラゼネカ製でさえもクエッションマ-クがつく状態で「大丈夫なわきゃねえ」と国民が拒否したのだとか。それに対してロシア製の購入を主導し、欧州連合(EU)が認証したワクチンこそNGの旗振りを務めたのが現在首相を務めるロベルト·フィツォ:Robert Fico【1964年9月15日生】氏だった。

◇◇◇◇◇
スロバキアの第五の都市ニトラの人口はおよそ八万人。ロマネスク、ゴシック、バロックの各様式建物群が混在する旧市街は流石の風情。九世紀、モラヴィア人に支配されるまではニトラ公国の首都として繁栄した面影が漂う。2018年には英ジャガー·ランドローバー社の工場が操業スタ-トしている。昨年は塗装工場への追加投資により、エネルギーと水の使用量を大幅に削減し、持続可能性を高める取り組みも話題に。
◇◇◇◇◇

スロバキアの五輪世代 注目は赤い悪魔のティーンエイジャ-

◇◇◇◇◇