時代の巨匠が手掛けたパピリオン 世界の現代彫刻が点在
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ベルフ&ボスから一旦アペルドールン駅に戻りオッテルロー行きのバスに乗る。そこからクレラー·ミュラー美術館行きのバスは三十分間隔の運航。とはいえ徒歩だと五十分はかかるのでお薦めしない。国立公園のど真ん中が終点なバスは午前十一時前に到着。
ミュラー夫妻のコレクションを基に1938年にオープン。建物の設計はアンリ·ヴァン·デ·ヴェルデ:Henry van de Velde【1863年4月3日生-1957年10月25日没】。もアール·ヌーヴォー一色からモダンデザインへの転換を牽引した高名なベルギー人建築家。六五年にヘリット·リートフェルト:Gerrit Thomas Rietveld 【1888年6月24日生-1964年6月25日没】、七七年にヴィム·クイスト:Wim Quist 1930【10月27日生–2022年7月9日没】そしてアルド·ファン·アイク:Aldo Van Eyck【1918年3月16日生-1999年1月14日没】と今は亡きオランダを代表する巨匠達が増築の設計·デザインを手掛けている。敷地内に展示される彫刻作品の制作者のうち、何人かの巨匠とは直接お会いしている。彫刻作品は自然と対峙することで互いの良さを引き立たせる。自然との調和を考え過ぎると駄作しかできない。アート作品には自然に飲み込まれない主張が求められる。これはニューヨークのキングストーン、LAのゲッティ等、観てまわった筆者の持論。一方人類と自然との共存をテーマに、深緑に囲まれ、柔らかな光に包まれる環境との一体化でしるように調和を意識し建物を呼吸させるのが建築。この観点でクレラー·ミュラーを見ていただくと非常に楽しめる。
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