しかし、その中で常に先発起用されていたデルベッキオは31試合に出場しながら3得点のみに終わった。それでもデルベッキオはバティストゥータとトッティのために走りに走り、ユニフォームを汚していた。相手を掻きまわす役割もこなし、勝負所となる時間帯でモンテッラと交代するまでハードワークを続けた。カペッロ監督もそれを高く評価していたからこそ、デルベッキオを先発要員として起用し続けていた。
デルベッキオの名誉のために後述しておくが、彼はセリエAで3度の2桁得点を記録している。岡崎もまた昨季までドイツ・ブンデスリーガで2年連続2桁得点を記録している。
そんなデルベッキオも、オーバーヘッドキックのようなアクロバチックなゴールが多かった。レスターの軌跡の優勝を前に、そんなローマで優勝に貢献したデルベッキオの姿を思い出したのだった。