こうした危機を迎えた時、焦って事にあたっては、何もかもうまくいかないことが多い。
さてここから具体的な話に入ろう。
まずW杯予選まで時間がない。
そのスケジュールの問題も、いまから変えられることではなく、そのことは今後の課題ではあるが、今論じる自体ではない。
しかし問題として共有できたことは1つの収穫と見て将来へつなげるとして、
それよりも課題は、選手のコンディションをどのように整えるか?
直近の9月3日のカンボジア戦はホームで戦えることはありがたいが、
逆に欧州組を考えると非常にデリケートな時期だ。
移籍市場がクローズした直後、移籍組に入っている選手もいるだろう。
ハリルホジッチ監督はクラブでのレギュラー取りを優先せよと常に伝えているために、
かえって難しくなった。
カンボジア相手なら、また日本への移動のことも考慮するなら
海外の主力組は、次の8日にイランで行われるシリア戦への参加を優先に、ということもあったろうが、もはや現実的ではなくなった。
とにかく格下相手の戦いの場合の一番の敵はコンディションだ。
しかし支配下に無いクラブ所有の選手たちに、ハリルホジッチ監督ができることは
各選手のコンディション管理の徹底を求めることしかない。
でもコンディション管理についてはクラブと利害は一致する。
保有選手のベストコンディションは現場で選手を預かるクラブにとっても一大関心事だ。