トルコ代表が日本、更にはセネガルを撃破。国民が熱狂した日韓大会から既に二十三年が過ぎている。大阪長居スタジアムでは90分で決着が着かず延長に突入。この試合でどちらが勝ってもイスラム教を信仰する国家の代表チームとして初の四強入りとなる状況。
旧フランス領(1960年に独立)で公用語がフランス語なのに国民の九割以上がイスラム教を信仰すると聞いて些か不思議な気がした。実際にはウォロフ語など現地の言語を用いているらしい。
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秋まで死闘が繰り広げられそうなのが26年大会のアフリカ予選。Bグループはここまでスーダンが首位と予想外の展開。そのスーダンに不覚を取ったものの最終的にはダカールのディアムニアディオ·オリンピックスタジアムでセネガル代表と引き分けたコンゴ、そして本命セネガルが一枚の切符を奪い合う展開ではなかろうか。
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国外にも大統領の名を冠する施設が誕生する未来
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このダカールの新スタジアム。落成式の主役はトルコのエルドアン大統領。なせならばこのスタジアムを建設したのはトルコのスンマ:Summa社。スタジアムの設計段階からトルコの企業一色。他にもダカール国際会議場やダカールアリーナなどの大規模施設は同社が手掛けている。ちなみに式典ではFIFA会長がスンマ関係者にトルコ語で謝意を述べていたらしいから、何か国語に堪能なのか。
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2019年4月に全面開港したイスタンブール新国際空港の前に設置されていたターキュシュ·エアラインズのゲート。就航国数世界最大の同社。
明日からはベンガジ便が再開するのでアフリカ64都市にまで翼を広げる就航ネットワークは政府主導の国策であると誰もが察する。エルドアン氏は首相時代からアフリカ支援に前向きで’08年からはイスタンブールにおいて「トルコ·アフリカ協力サミット」と題し首脳会談を開催している。’22年には3回目を迎え、来年にはアフリカで開催される予定だとか。もしもトルコ国外でエルドアン大統領の名前を冠する建物が誕生するならば、間違いなくセネガルしかない。〖第二話了〗
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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:御木ももあ