昨シーズン、マンチェスター・ユナイテッドの監督に就任したものの、チームの成績不振から6年の契約期間を全うすることなく、一年でその任を解かれたデビッド・モイーズ氏。
インテル・ミラノの監督に就任する噂なども流れ、インテリスタを恐れおののかせたが、どうやら行き先はイタリアではなく、イベリア半島のようだ。
今月2日にハゴバ・アラサテ監督を成績不振で解雇したレアル・ソシエダの新監督に就任するようだ。既に契約は大筋で合意をしている模様で、年棒はクラブ史上最高額の200万ユーロになりそうとのことだ。
しかし、ユナイテッド監督時こそクロス戦術一辺倒で他クラブのサポのみならずユナイテッドファンにすら呆れられていたものの、本来の彼はエバートンで長期政権を取っていたことからも分かるように若手を発掘し、育成する手腕に長けた監督である。
好んでいる戦術こそ多少の古臭さはあるものの、シンプルな戦術はスター選手を集めることが難しい中堅クラブにとってはむしろありがたい存在である。
ユナイテッドでの失敗はバックアップを含めたチーム側の失策も大いにある為、一概に彼だけを責めるのは酷というものであろう。
そういう意味では、レアル・ソシエダというのは彼にとっては将に打ってつけのクラブであると言えるのではないだろうか?
現状、チームは19位と低迷しているが、プレミアで発揮した中堅力をスペインでも発揮することが出来るのか?
フィジカルを前面に押し出したスタイルはスペインで通用するのか?
モイーズの新しい挑戦に対し、世界中のサッカーファンの目が釘付けになるであろう事は想像に難くない。