J1で現在8位につけているサンフレッチェ広島は、来シーズンで契約が切れる森保一監督との契約を一年延長したことを発表した。
今年こそ8位と低い位置に甘んじているものの、高齢化しつつあった主力を上手く若手と入れ替えるなどしてチームの若返りと若手育成に成功しており、ここまでリーグ優勝2回、ゼロックスカップ制覇、天皇杯とナビスコカップ準優勝、ACLベスト16進出にクラブワールドカップ進出と地方プロビンチャチームとしては破格の成績をたたき出しているだけに、順当な結果と言えるのではないだうか。
今シーズンにしても戦力の保持と新戦力の確保がきっちり出来ていれば優勝争いにも加わることがでいたであろうことを考えると、近い将来にアンダー世代、もしくはA代表の監督に就任することもありそうだ。
今まで複数年契約を交わせる監督というのは中々居なかっただけに、それが日本人監督から出てきたというのは非常に良いことである。
特に森保監督はJリーグでのプレイ経験のあるプロ第一世代であり、自身が教えを受けたバクスター監督や前任であったミハイロ・ペトロビッチ監督の薫陶をいい形で消化し、自身の戦術として表現できているように思う。
また、練習試合や若手の居残り練習も自身の目で確認することを徹底しているようで、それが選手のモチベーションアップにも貢献しているようだ。
広島の問題として、スタジアムを含めた環境面の問題と資金不足による選手保持の難しさがあり、良い監督、良い選手、良いフロントを持っていても次第に苦しくなってしまうのは目に見えているだけに、地元のバックアップによる地元の後押しが絶対に必要なのだが、足並みが揃っていない。
政治も絡むだけに難しい問題ではあるが、なんとか解決策をさがして欲しいところだ。