プレミアリーグ・アーセナル所属のFW、宮市亮は9月1日の欧州市場移籍最終日に残留から急転直下でオランダ、エールディヴィジのFCトゥエンテ一年での期限付き移籍が成立した。
移籍の噂は多少あったものの、ベンゲル監督自身が、
『(リョウは)移籍をする前にアーセナルで試合に出る必要がある』、
との談話を発表していただけに、今夏での移籍というのは驚きをもって迎え入れられている。
20011年に半年の期限付き移籍でフェイエノールトへ渡り、12試合に出場、3ゴールをマークしている。特にその爆発的なスピードで鮮烈なイメージをオランダに残している。今回もフェイエノールトとトゥエンテの2チームが噂に上っていたのだが、今回はトゥエンテに白羽の矢が立った形だ。
FCトゥエンテは今シーズン、ヨーロッパリーグ出場権をかけたプレイオフにアウェイゴール差で敗退しており、その上チームも若干機能していない(現在、勝ち星なしの13位)。攻撃陣を失った弊害がもろに出た形となっており、そういった中で宮市は自身の存在感を出せるか、非常に興味深い。もっとも、フェイエノールトであれば、ヨーロッパリーグ本選に出場が決まっているだけに、出番も相当多くなりそうであったし、何よりさまざまな経験をつむことが出来ただろう。これに関しては少々残念ではある。
これまでに移籍したいずれのチームでも活躍はしていたものの、ボルトン、ウィガンでは怪我に苦しんでいるだけに、怪我にはくれぐれも注意して欲しいところだ。果たして、リオはオランダの地でもう一度、飛躍のきっかけをつかめるのか?今後を注視していきたいと思っている。