Foot ball Drunker〔166〕visiting『 Mestský štadión Pezinok』ペジノク / スロバキア


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個人的に『ジョジョの奇妙な冒険』過去最高傑作は、第三部スターダストクルセイダース。一行が東南アジアから中東を経由してエジプトへの道中が描かれている。[旅]の最後は空港での場面。仲間を失った過酷極まりない旅を「楽しかった」の言葉で締め括る。
旅と旅行では目的が異なる。日本国内で暮らしている限り不自由もなければ苦労もない。観光やグルメが目的ならば旅行。それに対してその場所に行かなければならない明確な理由があるのが旅。従って途中トラブル=試練が待っているのは覚悟の上。その状況をどう打ち破っていくのかが旅の醍醐味。海外に出たことのない父母から「言葉が通じなくて不自由がないのか」と聞かれるが、そもそも不自由がなければ旅ではない。


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其にしても『ジョジョの奇妙な冒険』は、フットボ-ルと本当によく似ている。この作品のなかで善と悪の対決はまず超能力者同士の知脳戦。敵の能力を察知・分析するところから始まる。
サッカ-も同じくエリア内に入るまで求められるのはインテリジェンスと創造力。そして組織の連携が重要。しかし最後の最後に求められるのはストライカ-の個の力。条太郎の豪快な拳連打によるフィニッシュがお決まり。ちなみに次回もジョジョの話を引っ張る。 


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最後に試合途中で気づいてシャッターを切った一枚。自転車をスタンド内に持ち込む輩などいるはずがないと思うのは日本人。なるほど。これをやるなと言っているのか。[第166話了]


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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:Selenia Lausier