冬の移籍を前に、ガラタサライ所属のオランダ代表MF、スナイデルの周辺が慌しくなってきた。
既に金融破綻を起こしているガラタサライは選手のサラリーもろくに払えない状況であり、選手の放出が急務となっている。
高額サラリーであるスナイデルもその対象となっているようで、これまでもミランやマンチャスター・ユナイテッドなどが冬の移籍市場での獲得を目指していた同選手だが、獲得レースにマンチェスター・シティも参戦してきたようなのだ。
現在、フランク・ランパードが在籍しているものの、彼は来年3月までのレンタル移籍の立場であり、その後の去就は不透明であることから、スナイデル獲得により後顧の憂いを断ち切りたい、というペジェグリーニ監督の思惑が絡んでいるようだ。同選手の獲得に必要な資金は900万ポンド前後(日本円で約17億円弱)であると言われているものの、シティ側としては充分に払える金額である。
30歳となったものの、未だにその力は衰えていない。
先日のフェネルバフチェとのイスタンブールダービーでは、1点ビハインドの88分から立て続けにミドルを二発叩き込んでの逆転勝利の立役者となるなど、欧州トップリーグに移籍してもその力を発揮できるのはまず間違いないだろう。
問題となるのは、ランパードとはタイプが違いすぎる点だ。ランプスは怪我が少なく、運動量豊富で中盤を支えるタイプなのに対し、スナイデルは運動量はさほど多くないものの、一瞬のキレでボールを一気に前に持っていくタイプ。
さらに怪我も多いスナイデルでは、起用法も変わってくると思われるのだが、その辺りをどう考えているのか?
いずれにしても、今後が非常に面白くなりそうな展開である。果たして、スナイデルはどこへ向うのだろうか?