前節、フランクフルトDFのザンブラーノに蹴られたふくらはぎの状態が思わしくないため、欠場となった岡崎。マインツは布陣を中盤をダイアモンド型にした4−4−2に変更、トップにはアラグィとホフマンを起用して望んだ。
しかし、ここまでチームトップでリーグでも単独でのトップスコアを記録している岡崎の存在は想像以上にマインツにとって大きかった。前線で緩急を付けた動きでフリーとなって得点を奪い、裏を狙い続け、ポストプレイもこなす、泥臭く、前線で汗をかき続ける岡崎を欠いたマインツはチャンスをつくることが出来ないまま、試合を終えてしまった。
もっとも、相手のホッフェンハイムも攻撃的なチームではあるのだが、この試合では攻撃陣が不発。絶好の得点機ともいえたチャンスも、フィルミーニョが外してしまい、結局スコアレスで試合は終了、お互いに勝ち点1を分け合う形となった。
この試合で明るみに出たのは、岡崎がマインツにとって欠かせないピースであるという事実と、守備陣にようやくヒュルマンド監督の考える戦術が浸透してきつつあるという二点だけだった。この試合は休養も兼ねて岡崎を休ませたということだろう、とも捉えられる。というのも、攻守に精力的に働く岡崎を週二日のペースで出場させるのは非常に厳しい。ましてや前節でふくらはぎに打撲を受け、状態が思わしくないとあれば無理はさせられないというものである。結果的にはチームにとってよかったといえるかもしれないが、逆に言えば岡崎が怪我をした場合、マインツはどうにもしようがなくなってしまうということの証明ともなってしまった。
また、現時点でク・ジャチョルは完全に構想外という形になりつつある。チームバランスを崩す動きが多く、岡崎の良さを殺してしまう彼を起用するのはリスクが大きすぎるという判断なのだろうか。
色々と不安は多いものの、リーグで無敗なのはマインツとメンヘングラッドバッハのみ。チーム自体は調子を上げつつあるだけに、怪我だけは避けて欲しいところである。