☆レアルの課題〜攻撃に連動性を〜
最終的に2−1でバレンシアが逆転勝利を収めた訳だが、前半14分にはロナウドのPKでレアルが先制している。このPKもレアルの選手の蹴ったクロスがネグレドの手に当たったものであり、バレンシアにとっては不運な失点だった。そんなアクシデントがあったにも関わらず勝利を収める事が出来たのは、バレンシアが試合を支配していたといえる証拠ではないだろうか。
普段のレアルであれば、得点を奪うために前へ出てきた相手を誘い込み、お得意のカウンターでトドメを刺すものだが、この日は全く3トップが機能しなかった。それほどバレンシアの守備はレアルを苦しめていた。レアルはどうするべきだったのか。
後半15分あたりからレアルにも良い形が生まれるようになったが、それは中盤のイスコらが前線に顔を出すようになったからだ。つまり3トップにフィニッシュの全権を委ねるのではなく、中盤の選手やサイドバックらが攻撃に絡んでいく必要がある。
豪華な攻撃陣でごまかせている部分もあるが、レアルは攻撃に連動性が全く無い。バレンシア戦とアトレティコ戦から学ぶべき事があるとすれば、攻撃の連動性を構築していかなければならないという事だろう。3トップが抑え込まれた時にどう打開するのか。
CL連覇を成し遂げるには絶対に避けては通れないテーマなのである。