今シーズン、ヘルタ・ベルリンに移籍したものの、ドイツサッカーへの順応に苦しみ、なかなか突破口を見つけられずに居た原口元気だが、シャルケ戦でドイツ初ゴールを上げ、一気に調子を上げてきた。
そんな彼に、ダルダイ新監督体制下で初の先発出場を果たすことになるかもしれない。
というのも、ここまで好調をキープしていたアルジェリア代表MFのエニス・ベン・ハティラが代表ウィーク中に負傷、復帰したばかりのトルガ・シゲルチも右足の疲労骨折が判明し再び離脱が決まった為、彼らが主戦場としていた攻撃的な位置の層が薄くなってしまっているのだ。
相手は残留争いでのライヴァルであるパーダーボーンだけに、負けられない一戦となる。
しかし、こういう事態は逆に原口にとっては追い風となる。ダルダイ監督も、攻撃のバリエーションの一人が原口であることを明言しており、先発、もしくは攻撃の際の切り札として使用される見込みは高い。
更には代表ウィーク中、ハリルホジッチ新体制下で宇佐美を始めとする同期の若手選手が活躍をしたのは彼にとって大きな刺激となっただろう。
再び日本代表に返り咲く為にも、ヘルタでの活躍は絶対条件となる。
まずはクラブ内での競争を勝ち抜く為にも、パーダーボーン戦で結果を出しておきたいところだ。
天才と言われたその才能は、ドイツでの苦悩の時を経て一皮剥けようとしている。
良選手として小さく纏まるか、才能を惜しみなく発揮する大選手へと成長するか。
原口元気はどちらの道を辿るのだろうか?