グアルディオラがバイエルンの監督に就任してからおこなった事は、やはりポゼッションの確立だ。今までのハイスピードサッカーを継承しつつ、徐々に独自色を打ち出していった。DFラインからのビルドアップを徹底し、GKのノイアーにも繋ぐ能力を求めた。
守備でもバルサ時代におこなっていた前線からのプレスを求めたが、グアルディオラは実に利口だった。数あるオファーの中からバイエルンを選んだ背景には、ハインケスが植え付けたプレッシングがあったからだ。バイエルンではロッベンやリベリのようなスター選手までもがプレスに参加し、メッシのようにサボる選手がいない。
ポゼッションの肝でもあるプレス戦術を教え込む手間が省け、バルサをも超えるハイプレスを実現できる下地があったのだ。その事に気付いた時、私はバイエルンに黄金期が訪れてもおかしくはないと感じたものだ。