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スルガ銀行CS、ガンバ大阪VSリバープレート 〜南米王者が3冠王者を全く相手にもせず完勝

南米王者の相手にすらなれない日本最強王者

【スルガ銀行チャンピオンシップ】

ガンバ大阪0-3リバープレート
【得点者】
<リバープレート>サンチェス(8分、PK)、メルカド(31分)、G・マルティネス(61分)

超過密日程は南米王者・リバープレートも同様

 毎年1試合、前年度の日本国内のリーグカップに相当するヤマザキナビスコカップ優勝クラブと、(欧州大陸でUEFAヨーロッパリーグに相当する)南米大陸で2番目に大きな国際大会であるコパ・スダメカーナ優勝クラブが対戦し、日本で開催されるスルガ銀行チャンピオンシップ。
 今年は昨年度のナビスコカップ王者にしてJ1リーグ・天皇杯も含めた日本国内主要タイトル3冠を総なめにしたガンバ大阪がホーム・大阪の万博記念競技場に、アルゼンチンの超名門クラブであるリーヴェル・プレートを迎えた試合が8月11日に行われました。
 リーヴェルは昨年のコパ・スダメリカーナ王者にして、先週にはリベルタド―レス杯も制し、今年の12月に日本で開催されるFIFAクラブW杯にも出場する“現・南米最強王者”でもあります。

 この試合の2日前、中国・武漢で開催された東アジア杯の最終戦、地元・中国代表を相手に日本代表が戦って1-1のドローで終わった試合に出場していたガンバ大阪所属のGK東口順昭、DF丹羽大輝、米倉恒貴、FW宇佐美貴史の4選手が先発フル出場していたため、その4選手は招集外。加えて、同じく東アジア杯で日本代表に招集されていたDF藤春廣輝、MF倉田秋も試合前日に帰国したばかりのためにベンチスタートとなり、ガンバ大阪は日本代表とJリーグの超過密日程のためにベストメンバーを組めない台所事情で迎えたタイトルマッチ。

 しかし、それは相手も同じ。
 リーヴェルは先週の水曜日(日本時間では木曜日の午後)に南米最強クラブを決めるコパ・リベルタドーレスの決勝・第2レグを地元・ブエノスアイレスのモヌメンタル・スタジアムで戦い、メキシコのティグレス相手に3-0(2戦合計3-0)で勝利し、南米王者に輝きました。
 そして、そんな優勝の美酒に酔う暇もなく、そのまま日本へドイツ経由で1日かけて大移動。さらに12時間もの時差と、地球の反対側は現在は冬という気温・気候の全く違う真夏の日本への環境適応において、コンディション面でハンディを背負っているのはリーヴェルの方かもしれません。
 実際、エースFWのルーカス・アラリオや負傷のロドリゴ・モラ、ベテランとなってローテーション起用されている元アルゼンチン代表FWフェルナンド・カベナギは来日メンバーに入らず。
 彼等は国内リーグでも優勝を争っており、今週末にもリーグ戦が予定されています。Jリーグだけが超過密日程などと言っていては始まりまらない事情がリーヴェル側にもあります。

2部降格からの復活。”似た者同士”でも”国内限定”と”南米大陸”では比べ者にならない差

 そんな両チームの共通項は超過密日程だけでなく、ガンバ大阪が2012年に、リーヴェルが2011年に2部リーグに降格している事。Jリーグとは違い、アルゼンチンリーグは過去3年間の成績によるポイント制度「プロマシオン」が採用されており、リーヴェルやボカ・ジュニアーズのようなビッグクラブが降格しにくい仕組みが出来上がっているのですが、それでも降格してしまったリーヴェルの低迷ぶりはガンバ大阪が西野朗監督の退任から1年で降格に陥った歴史とは比べ物になりません。