Foot ball Drunker〔11〕 visiting 『 Franz-Horr-Stadion 』ウィーン / オーストリア


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ウィーン出身=オーストリア国籍ながら、彼の家系はシーク教の総本山で知られるインドのパンジャブ州アムリトサル出身。サーカリアもパンジャブ系シーク教徒らしいから、現役を退あても生涯アルコールは口にしないのだろう。

2013年からアウストリアのアカデミーで学び2017-18シーズンにトップデビュー。この日も2部のレベルでは、止められない動きで1G2A。

そして、中村敬斗:Keito Nakamura【2000年7月28日】目当てで訪れた今年6月グラーツ。四年半ぶりに見たサーカリアはゴツくなった印象。「またお前か」とこちらを凝視していた気がするのは筆者の勘違いに違いない。前半終了まで残り5分、貴重な追加点をアシストしてお役御免。
「これはもしかすると」と思った二週間後、ボードゥアン国王競技場のベンチに。A代表初招集で与えらた背番号は9。


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第二次大戦後、復興の労働力不足をトルコや旧ユーゴスラビア諸国で補ったのは隣国ドイツと変わらない。
旧ソ連・東欧共産圏からの政治亡命者も広い心で受け入れたオーストリアも移民大国。


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ブラックアフリカンの肉体的なアドバンテージは認めるが、人種や民族に関係なく、育成環境が整えさえすれば個々の才能が芽吹き輝けるのがフットボール。中東は見たことがないので省くが、残念ながらアジア圏で欧州レベルの環境と公言できるのは日本ぐらい。韓国、豪州も欧州の中堅とならば肩を並べられるか。

欧州育ちでもA代表はアジアを選択するプレーヤー募集中

次回のFIFAワールド杯は、従来の「4.5」から「8.5」大幅に増えるアジア枠に予選の緊張感もへったくれもない。
このアジアにルーツを持つ欧州生まれ欧州育ちのプレーヤーが続々現れてA代表もAFC加盟国を選択してワールド杯予選の台風の目になってくれるほうが、レベルの低下が懸念される現状、日本代表にとっても有難いのだが。[第11話了]


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■写真/テキスト:横澤悦孝 ■モデル:桐嶋しずく